高齢母と娘のオランダ・ベルギー、ふたり旅 11日間

高齢母(リウマチの為、あまり歩けない)との旅日記。何とか無事に帰って来ました。

<第五日目: 9/5(火)> ブリュッセルに向かう。

アムステルダム最後の朝食を食べ、チェックアウト。 

 

スーツケースを引きずってホテルを出て右側から道路を渡り、運河を越えて、中央駅へ。 右側からの運河越えは簡単で、あっという間に中央駅へ。 

 

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工事中のアムステルダム中央駅

 

中央駅周辺はスリや引ったくりが多いとのことだったので、スーツケースは特にしっかり押さえて歩きます。 肩掛けバックはいつもの通り、コートの下へ。 それでも収まりきらない荷物は、スーパーのビニール袋に無造作に入れて持ちました。 

 

盗難予防のおかげで気が楽になり、中央駅構内へ。 

予め、高速列車タリス(Thalys)9346、12:17amアムステルダム発のチケット(プリントアウトしたもの)は持っていたけれど、出発ホームを確認する為に、改札手前の案内ボックスへ。 “15b“のホームから出発とのこと(ホームはa, bに分かれているらしい)、プリントアウトしたチケットに印刷されているバーコードを改札入り口の読み取り口に充てて中に入り、15bを目指します。 

 

簡単に見つかり、ホームに上がって行きます。 早速、電車が到着。 1と2の数字が車両外側に交互にふってあり、それが席の等級とのこと、今回は2等席なので2と書いてある車両に乗り込みます。 入口の扉が空いていない場合は、外側にあるボタンを押して扉を開きます。 

 

2等車でも十分綺麗で快適でした。 スーツケースに関しては、車両入り口の扉前の棚に置かなければなりませんが、万が一盗難に合うと困るので日本から持参した自転車のチェーンで対応。 スーツケースの持ち手と棚を通してチェーンに鍵をかけました。 簡単な作業ですが、このひと手間で乗車中もスーツケースのことを気に掛けることなく、安心していられました。

 

14:08、定刻通り、ブリュッセル南駅(Brusseles Midi)へ到着。 タリスは中央駅まで行かないので、ここで下車。 

当初、南駅からタクシーに乗って、ブリュッセル中央駅前のヒルトンホテルまでタクシーに乗った方がよいのか、迷いましたが、いろいろとネットを調べるうちに、ブリュッセル南駅周辺は少し治安が悪いとのこと、それならばそのまま南駅から中央駅まで国鉄でひと駅、電車で行こうと思いました。 

 

結果的に電車の選択は簡単で大正解でした。 まず南駅のホームに降りて、地下の乗換え口へ。 ちょうどタリスの案内所がありました。 そこで南駅までのタリスの乗車券を持っていること、中央駅まで行くにはどの電車に乗ればよいのか、次に出発するホーム番号を教えてもらいました。 またタリスの乗車券を持っていれば、中央駅まで無料とのこと、追加で乗車券を買う必要もありませんでした。 

そのまま言われた番号のホームへ。 すぐに電車が来たので乗車。そしてひと駅、あっという間に中央駅に到着しました。 

 

スーツケースを持った状態での駅の乗換えはやはり緊張を伴いますが、万全の盗難防止対策をしている自信からか思ったより余裕を持って乗換え完了。 少しも危険な雰囲気もなく、拍子抜けなくらいでした。実際の南駅の周辺がどう危険かは自分が行っていないので何とも言えませんが、とりあえず電車移動は安全でした。 それだけ気を付けていたので、スキがなかったのかもしれませんが・・・。 

 

さて中央駅に到着後、ヒルトン側の出口を探します。 構内図を探したものの、よく分からず。 駅の案内ブースもないまま適当に上がっていったら、そこが出口でした。 中央駅はホームがいくつもあり、階数も分かれているのですが、エスカレーターがあったり、なかったりで、エレベーターも分かりにくいです。 その為、母親には一部階段を上らせるしかありませんでした。 ホーム番号は分かりやすく看板もあり、健常者には全く問題なく乗車できますが、エスカレーターやエレベーターを探すとなると一苦労。 足が弱い方には少し大変かもしれません。 階段の昇降をするたびに、かなりエネルギーを使う母親にはかわいそうでした。 

 

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ヒルトンホテル前から撮影したブリュッセル中央駅

 

出口を出ると小さな駅前広場を挟んですぐ目の前にヒルトンが。 スーツケースを転がしている身としては、この近さが非常に有難かったです。 

またヒルトン横には、Express というスーパーもあり、ここで毎日ミネラルウォーターや果物を買っていました。 

すぐに水を買いに行けるという環境はとてもうれしいです。

 

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中央駅の脇から撮影したヒルトンホテル


 

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ヒルトンホテル横のスーパーマーケット、Express

 

また、中央駅前には拳銃を持った兵士もいて、テロ対策と同時に盗難などもしにくい環境かと思い、安心感もありました。 また街でもポリスを見かけますし、国をあげてテロ防止に力を入れているのが分かりました。 とても心強かったです。

 

早速チェックインをしました。 母親は一旦ホテルの前に立ち、喫煙を。 他にも喫煙者がいて、気楽に喫煙を楽しめたようです。 オランダについでベルギーも、外で喫煙者がたくさんいて、母親にとっては本当に居心地のよい環境だったそうです。

 

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ヒルトンホテルの入り口(扉の向こうはブリュッセル中央駅)

 

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ロビーには大きなシャンデリアが・・・

 

ホテルの部屋は小ぶりながら上品でした。 アムステルダムのバルビゾンパレスにもありましたが、このヒルトンにも電気ポットと紅茶、コーヒーセットが。 日本からも大量にお茶や紅茶のティーパックを持って行ったので、四六時中、ミネラルウォーターを沸かしてお茶にしてました。 いつも温かい飲み物を飲めたので、とても快適でした。

 

その後、早速外へ出て、グランプラスの偵察へ。 ホテルの右側横に通路があり、その通路を降りて道に出たら右へ。 この道がゆるやかな下り坂になるので、母親には少し大変なようでした。 タクシー乗り場を過ぎて広場があり(アゴラ広場?)、その回りにも、イビスホテルやノボテルホテルなどがありました。 

その奥へ歩いたところ、すぐ左がグランプラスです。

 

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アゴラ広場



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ベンチがたくさんあって、ちょうど良い休憩所

 

今回私たちは、中央駅から日帰り電車の旅が多いので、駅前すぐのヒルトンでよかったと思いますが、駅からの移動がほとんどないのであれば、グランプラスすぐのイビスホテルやノボテルホテルの方が、坂もないし、観光の途中でトイレにすぐに戻れるので、足の悪い方にとってはよいのかもしれません。 

母親はグランプラス周辺のトイレ探しで苦戦したので(大抵のカフェやレストランのトイレは2階)、もしイビスやノボテルに宿泊していれば、随時戻ってトイレに行けたのでよかったかな・・・とも思いました。 

 

ちなみに、アゴラ広場からグランプラスに入る手前、左側に「ギャルリーアゴラ(Agola)」という商店街があります。 お土産や洋服、ストールなどを安価で売っている商店街で、入り口に「トイレあります」の文字が・・・。 1階にあり、50セントで入れるということで、母親もここを使ったことがありますが、結構汚かったようです。また夕方、商店街が閉まると同時にトイレも入れなくなってしまうので、夕食後にトイレに行きたい時は不便でした。 

 

そんな時は、宿泊していないのに、ノボテルホテルのトイレに行かせてもらいました。 母親が足が悪くてレストランのトイレに行くことができない旨を話したところ、こころよくロビー階のトイレを使わせてくれたので感謝。 ヒルトンまでは坂道をまた登らなければならないので、容易に帰れず、助かりました。 ちなみにベルギーは(オランダも同様かもしれませんが)、カフェで50セントをトイレ使用料として渡せば、特に何も飲まなくても、わりと気持ちよくトイレを貸してもらえた気がします。

母親の場合は、1階のトイレを探し回るので、1階にトイレがあるカフェ自体を探すのがまず大変でしたけれど。

 

さて、アゴラ広場の観光に戻ると、まずフライドポテト屋さんが目につきます(シェ・パピー・フリッテン・トースト)。 早速名物のフライドポテトを食べました。 2度揚げしているようで、普通のハンバーガーショップなどで出てくるポテトとは全然違う気がしました。 ケチャップを頼んでかけてもらいました。 本当に美味しかったです。

 

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フライドポテトの店、シェ・パピー・フリッテン・トースト

 

その後、グランプラスに入り、その美しさにとても圧倒されました。 一度来たことがあるとはいえ、駆け足のツアーだったので、こうして自由な時間にゆったり来れてまた違ったものに見えました。 

 

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美しいグランプラス



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ギルドハウスが並んでいる

 

その後、王の家の横の細道を入り、レストラン街へ。 日本語で呼び込みをされるも振り切り、奥の名店「シェ・レオン」へ。 ガイドブックに記載されていた1893年創業の国内最大のチェーン店だそうですが、人気店らしくお店の中はたくさんの人でにぎわっていました。 

他のお店がどこもガラガラなのに、この店だけいっぱいのお客さんだったのですが、確かにとても美味しかったです。 名物の「ムール貝の白ワイン蒸し」を注文、セロリの入った味付けがとてもよく、ワインのゆで汁の塩加減も絶妙で、ムール貝を全部食べたあと、残ったゆで汁もすっかり食べてしまいました。

 

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ムール貝の白ワイン蒸しとボロネーゼ

 

やはり、食べ物はオランダよりベルギーだと思いました。 夕方、少し暗くなり出すころ、ヒルトンホテルに戻って早めに就寝。 明日はブリュッセル観光です。