<第六日目: 9/6(水)> ブリュッセル観光。
朝食を取り、グランプラスへ。
途中の「ギャルリーアゴラ」でスカーフ2本購入。 2本で10ユーロという安物なのに、とてもおしゃれでした。
それからグランプラスの写真をひと通り撮影し、市庁舎脇の道から「小便小僧」見学へ向かいました。 途中の道なりにベルギーワッフルのお店が数軒。 華やかでおいしそうでした。
小さな「小便小僧」の姿を写真に収め、またグランプラスへ。 ギルドハウス内のカフェでお茶をしました。
カフェで母親とおしゃべりを楽しんでいると、隣りの白人の男性が席の立ち際に話しかけてきました。 咄嗟におしゃべりがうるさかったと言われるのでは・・・と心配しましたが予想に反して、日本語はとてもきれいな響きですね。とにっこり。 聞けば昨年日本を2週間旅をしていたとのこと、スイス人のビジネスマンでした。
私たちが話したおしゃべりと言えば「ちょっともう少し右じゃないと写真うまく取れないから!」とか「あーあ、疲れた~。 今日の夕食何食べる?」などおよそ綺麗な内容は話してなかった為、苦笑してしまいましたが、日本語が分からない方がきくと、綺麗な響きだったのでしょうか。 でも日本の事を褒められてよかったです。 と同時にふたりで旅行しているつもりでもどこで他の人がきいているか分からないので、汚い言葉や内容は話してはいけないね~などと話していました。
その後、アゴラ広場で名物のベルギーワッフルを。 ガイドブックにも載っている「ゴーフル・ドゥ・ブリュッセル」で食べました。 ワッフル自体はさくさくして甘味もないので生クリームの甘味があってちょうどよかったです。
でも、こうして写真にすると地味さ加減が・・・。 果物もトッピングすればよかったです。
一旦、ホテルに帰って休憩を。 数時間後、夕食へ向かう為にヨーロッパ最古のアーケード街のひとつと言われているギャルリーも抜けて、今度は裏側からレストラン街へ。
昨日とは別の混んでいる店を見つけてコース料理を食べました。 またムール貝を食べてしまいましたが、お店によって味の違いが分かってよかったです。
まだ外は明るい為、またホテルへ戻って休憩。 何度もホテルに戻るのは疲れますが、ずっと観光を続けるのが困難な母親に取っては、疲れたらすぐに横になれる環境がよかったようです。
また自分の部屋ですと、トイレも精神的に安心ですし。
そして21:00を回る頃、グランプラスの夜景を見に行きました。 本当に美しく、たくさんの人々が集まってきていて、写真を撮りまくっていました。 フラッシュを付けるか消すかで、それぞれ違った趣のある美しい写真が取れることが分かりました。
その後、やっとホテルに帰って就寝。 明日は電車で日帰りブリュージュ旅行です。
<第七日目: 9/7(木)> ブリュージュ観光。
朝食後、ブリュッセル中央駅からIC(インターシティ)に乗ってブリュージュへ。
チケットは中央口の窓口で。 母親がシニア料金(65歳以上)と伝えました。 往復購入で私が29.40ユーロ。 シニア料金の母親は6.20ユーロ。 あまりの値段の違い、シニア料金の制度を知っていてよかったです。 その他、週末の場合も安くなるらしいので、週末だったら窓口で確認することをお勧めします。
往復チケットは、乗車券だけなので時間制限がありません(終日のみ有効)。
次の電車のホームと出発時間をきいて、ホームを探します。
次の電車の確認は電光掲示板でもできますが、行く先が電車の終点を示している為、初心者にはそれが該当の街行きなのかは分かりにくいと思います。 下手に自分で掲示板を見ているよりも、窓口できいた方が確実で安心かもしれません。
ホームはすぐに見つかり、早速教わったICへ乗ります。
約1時間の乗車時間。 車内で隣りに座った編み物をしていた女性が、ブリュージュ出身とのこと、ブリュージュ駅で下車した際、中央の広場付近まで行くバスの停車場まで連れて行ってくれたので助かりました。
わりとすぐにメインのマルクト広場付近に到着。 少し手前で下車して観光します。 まずはトイレ。 トイレが1階のカフェを探したのですが見つからず、近くのショッピングセンターにある旨、教えてもらいました。 ショッピングセンターはエスカレーターがあるので安心です。50セントでとても清潔なトイレでした。
その後、カフェで少し休憩してから、いよいよ観光開始。 とりあえず「聖母教会」のミケランジェロ作「聖母子像」を観ました。 見学をするにあたって入場券は道を挟んで前の建物で購入とのこと。 この頃になると母親に少し疲れが出て来ていてテンションが下がってきているので、チケットを購入しに行く時間も惜しい気がします。 とはいえ何とか購入、そして教会の見学。 教会の椅子に座って休憩ができるので有難いです。
その後、今回のブリュージュ訪問の目的、運河巡りへ。 聖母教会から中央のマルクト広場へ向かう途中、川べりに出ます。 その川べりに何か所か運河船の乗場があります。 どこから乗っても約30分の乗車時間、ひとり8ユーロでした。
すぐ手前の乗場から乗船。 少し待って乗船できました。 モーターボードで20-30人くらい乗っていたのでしょうか。 川沿いをくまなく回り、随時、運転手さんの英語とフランス語の説明が入ります。 あまりよく聞き取れないのですが、景色を見ているだけで十分。
今回は歩きなので諦めようと思っていたペギン修道院や愛の泉公園のところまで船で行ってくれたので、母親を歩かせることなく観光させることができてよかったです。 わりとスピードがあり、風も気持ち良かったので母親の気力も回復しました。 ベルギーで一番印象に残ったようです。
下船するとそのままマルクト広場へ。 ヨーロッパで5指に入る美しさ・・・とガイドブックに書いてありましたが、そこまでかは別として確かに華やかなかわいい広場です。 広場前のテラスでお茶をしました。
その後、帰路へ。
ブリュージュ駅までのバス停が分からなかったので、広場にある観光案内所できくと、すぐ目の前のバス停からブリュージュ駅行きのバスが出ているとのこと、10分ほど待つとバスがやってきました。
ちなみにタクシーも止まっているので母親が疲れたらタクシーを・・・と思っていましたが、わりと元気になったようなのでバスを選択しました。 バスでは高齢の母親がふらついているので、席を譲って下さる方もあり、快適でした。
ほどなくしてブリュージュ駅へ到着。
往復の乗車券を持っていたので購入は不要でしたが、念の為、窓口でブリュッセル中央駅行きのホームと出発時間をききました。
約1時間後、無事にブリュッセル中央駅到着。
ホテルに戻って休憩後、軽く食事をして就寝。
明日は、アントワープの日帰り旅行が待っています。
<第八日目: 9/8(金)> アントワープ観光。
今日はアントワープへ日帰り旅行。
朝食ビュッフェでは、ワッフルとオムレツを特別に頼みました(スタッフの人に言うと作りたてを持ってきてくれる)。
食べ終わると早速、ブリュッセル中央駅へ。 やはり駅前のホテルは本当に楽です。
昨日のように窓口へ行って、今度はアントワープまでの往復チケットを購入。 母親はシニア料金で、6.20ユーロ。 私は15.20ユーロ。
次のICのホームと出発時間を教わります。
日はあいにく朝から雨天。今回の旅行で初めての雨で、結構肌寒い。 かなり着こんで来ました。
約50分でアントワープに到着。
アントワープ中央駅は、国の重要文化財というだけあって、アンティークで素敵な駅でした。 先日もここアントワープでテロがあり(兵士が襲われた)、やはり駅構内も二人組の兵士のパトロールを見ました。 こうして頻繁に兵士や警察官を見ると、テロがあったことを思い出しますが、逆に安心感もあります。
アントワープ中央駅からは地下を走るトラム「プレメトロ」に乗車、中心の広場へ向かいます。 中央駅の地下にあるStation Diamant から9番か15番のLinkeroever行きに乗って、3つ目のStatin Groenplaatsで降りる・・・すべてガイドブック記載の通りで、迷わず行けました。
ちなみにプレメトロのチケットは、ホームにある改札機で買います。 英語表示にして、1時間券、3ユーロのチケットです。 チケットといってもパスモのようなカード。 車内で刻印をして乗ります。 これで1時間以内はまた乗車できるようですが、1時間では観光は終わらないので結局1回券と同じですが。
Statin Groenplaatsで降りると、地上へ。「グランバザー」というショッピングビルでトイレへ行ってから、裏口を出てフルン広場へ。 そこにはルーベンスの像がありました。 フルン広場の先に、今回の目的地、「ノートルダム大聖堂」があります。
ノートルダム大聖堂といえば、「フランダースの犬」のネロが最後に見たかったルーベンスの絵があります。
中に入るとちょうど特別展「リユニオン展」をやっていて、フランス革命以前に大聖堂の所有で今は王立美術館に展示されている絵が数十枚、展示されていました。
その絵を見ながら奥へ行くと、ルーベンスの三部作、「キリストの昇架」、「キリストの降架」、「マリアの被昇天」がある。 ネロが見たかったのは「キリストの降架」。
ゆったり見学した後、大聖堂を出ると、そこにかわいらしい「ネロとパトラッシュ」の像。 ちょっとイメージが違う気もしますが・・・。
その後、街の中心部、マルクト広場へ。 中央には噴水があり、アントワープ(アント=巨人の手、ワープ=投げる)の由来となった物語の像があります。
広場のテラスでお茶をしたものの、小雨の中、かなり寒くなってきたので、屋内でトイレが1階の別のカフェを探します。 かわいいイタリアンレストランにてホットミルクを飲み、冷えた身体を温めました。
ほっとしたところで、プレメトロに乗り、アントワープ中央駅へ。 ICに乗り、無事にブリュッセル中央駅に戻って来ました。
今日も何とか無事終了。母親の体調も大丈夫のようです。
明日は、今回の旅の観光、最終日となります。
<第九日目: 9/9(土)> 最後のブリュッセル観光。
今日はベルギー最後の日。 朝から雨が降ったり止んだり。
まずは午前中、中央駅の裏側に回って、ロワイヤル広場へ。 その裏にある王宮へ向かいます。
中央駅裏に入ると雨脚が激しくなってきていました。 王立図書館と王立美術館が並ぶところのアーケードを抜けてロワイヤル広場に着く頃には、雨はピークに。 王宮横に着くものの、雨が激しく、風も強く、外からの写真が取れない模様。
王宮横に入り口があるのを発見。 そこはベルギーの歴史や歴代の王の治世を知ることができる「ベルヴェ博物館」でした。
その館のハガキや本などが売っているショップに入っていくと、その左奥にテーブルが並んでいました。 更に奥にカフェもあります。 特に何も買っていなくても座っているひとが多くいるので、座らせてもらうことに。 雨に打たれた中庭の緑と、ガラス天井から除く曇り空のコントラストが美しかったです。
ここは休憩所として穴場かもしれません。 おかげで雨が弱まるまでの束の間、ほっとすることができました。
そして雨がやんだ瞬間をねらって、外へ。 王宮の写真を撮影しました。 あと数日早くベルギーに来れていれば、夏の間の王宮の開放日に間に合ったのですが、残念ながら間に合わず。
その後、一旦ホテルに帰って休憩。 最後の日ではありますが、寒さと雨でびしょぬれな身体を温めるのに、しばらくの休憩が必要でした。
午後、最後のグランプラスへ向かいます。 グランプラスのギルド内のカフェ、「ル・ロワ・デスパーニュ(Le Ray d’Espage)」へ。 暖かい室内から窓越しに美しいグランプラスが見えました。
その後、チョコレートなど最後のお土産を買い、少し早目の夕食へ。 食べたいレストランがテラスのみしか席がなかった為、別のレストランを探すことに。
結局、アゴラ広場に戻ってカフェレストラン「Le Faucon」に入りました。
食べたかった名物「牛肉のビール煮」、そして母親の好きな「ラザーニア」を注文。 これが本当においしく、最後の晩餐にはふさわしいものとなりました。 そしてトイレも1Fに。 ここでだったら、もう一食くらい食べてもよかったかもしれません。
思いがけず、思い出深い最後の晩餐になりました。 雨上がりの夕暮れの中、ゆったりとホテルへ戻ります。
もう恐らく、ベルギーに来ることもないかと思います。 それでもこれほど何度もグランプラスに足を運び、好きに歩きまわれたので、とても身近な国に思えることをうれしく思います。 そして最後の夜を迎えて就寝。
明日、日本へ帰ります。